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X(旧twitter)まとめ【 眼窩脂肪の温存の重要性】|Twitterアーカイブ|医師 百澤明ブログ

投稿日: Twitterアーカイブ

『眼窩脂肪の温存の重要性』

1996年Sam T. Hamraは、眼窩脂肪の温存の重要性を説きOrbital Fat Repositioning(眼窩脂肪移動術)を発表しました。 加齢とともにSkeletonization(骨格化)が進みrim(眼窩骨)が透けて見えるようになってきます。 眼窩脂肪は温存して移動しこれを隠すために利用するべきというのです。

正確には、顔面若返り手術の一部として発表されたものですが、この皮膚を切除する下眼瞼除皺術に眼窩脂肪の移動を加えた術式は後に #ハムラ法 と呼ばれるようになります。 ただ、Dr.Hamraは、この脂肪移動法はMadridのRaul Loebの発案であると正直に述べています。一方、Robert A. Goldbergは2000年にTransconjunctival Orbital Fat Repositioningを発表しました。 経結膜アプローチで眼窩脂肪を移動させる術式です(国内では通称 #裏ハムラ)。この論文の中でDr.Goldbergは 『30年前には皮膚を切除する下眼瞼形成術をしていた。しかし、この方法は目尻が丸くなる。しかも下眼瞼の拘縮が生じるが皮膚の質は改善しない。 そのため20年前に経結膜アプローチでの眼窩脂肪切除(脱脂)に切り換えた。』『そして10年前からは経結膜アプローチで眼窩脂肪を移動する方法に切り換えた。』と述べています。

そのコンセプトは【脂肪の温存】です。

『若い人では本当に眼窩脂肪過多のこともあるが、中年以降の多くはaging chage(加齢変化)であり組織は温存すべきだ。皮膚の質の改善については、ケミカルピーリングで対処していたが、最近は炭酸ガスレーザーを用いている』と。加齢変化で顔面各所の骨が浮き出てきます。 これが、Dr. HamraのいうSkeletonization(骨格化)です。 眼窩脂肪を切除するのではなく骨を隠すために温存し利用するというコンセプトは、Dr.HamraとDr.Goldbergに共通しています。


■経結膜アプローチで皮膚と眼輪筋を傷つけないことによる下眼瞼外反などのリスク軽減

■レーザーなどを組み合わせることによる良好な結果

■そして脂肪の温存


と3拍子揃った治療法です。

私はこのGoldbergの考えに賛同して本法にこだわってきました。 海外では、Goldberg法といわれています。眼袋変形を眼窩脂肪の移動で整え、必要に応じて皮膚はレーザーで引きしめます。 2008年の日本形成外科学会で、私は裏ハムラはレーザーやその他の治療と併用することで幅広い年齢層に対応可能であると発表しました。 私は、複合治療をおこなうことで裏ハムラは幅広い年齢層に対応可能と考えています。

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