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X(旧twitter)まとめ【裏ハムラ18年の経験談 】|Twitterアーカイブ|医師 百澤明ブログ

投稿日: 最終更新日: 2024-04-06 Twitterアーカイブ

『裏ハムラ18年の経験談』

〈手術適応〉

裏ハムラは、目袋型に最も効果があります。眼窩脂肪が多く移動し形を整える材料がたくさんあった方がいいのです。

多すぎれば外側コンパートメントの眼窩脂肪を適量切除して調整しますが、少ない場合は材料不足になり十分に整えることができなくなります。

・裏ハムラ単独の術式は若い人向きで、中年以降のかたの場合はちりめんじわが生じる可能性があります。中年以降のかたには、ミッドフェイスリフトやレーザーリサーフェシングを併用する方がより良い結果を得ることができます。したがって、この装備があることも大切です。

・涙袋は、コントロールできない。基本的には、もともとある方はあるまま。ない人はないままです。しかし、若干現れることもよくあります。よく観察すると大体予測がつきます。

 

〈手術の難しさ〉

裏ハムラの手術の難しさは、ずばり展開の悪さでしょう。経結膜アプローチでの脱脂や骨折の手術と表ハムラ法をマスターしている先生なら、可能と思いますが、眼裂幅が大きくて下眼瞼が柔らかいか否かで、難易度が全く異なります。本当にいろいろなスキルを総動員する手術です。私は20年前からまさにボトルシップだなと思っていました。

 

〈術後合併症〉

最も腫れるのは翌日か翌々日。完全に腫れが引くのは約2ヵ月後、違和感は3~6ヵ月。 合併症は、血腫、三白眼、外反、三叉神経障害、複視などが挙げられますが、ほぼすべて一過性で0.1%以下です。血腫や感染症などのいわゆる術後合併症はきわめて少ない術式です。処置を要する血腫は、18年間に1回だけ、術後二次感染は1度もありません。内反、外反、複視などには注意が必要ですが、二次修正を要したことはありません。年末などでも安心して行えます。

 

〈一番大事なこと〉

これは、間違いなく手術適応です。治療成績の良いタイプに手術しないとダメです。完璧な手術をしても適応が間違えていれば良い結果が得られません。私はここ数年は、双方の幸せのため過去の経験上治療成績の良いタイプにだけ裏ハムラを適用しています。長期経過 本家のHamra先生が、2004年の原著論文で10年後の症例を供覧して、「年は取っちゃったけど眼窩脂肪の再突出はないでしょ」といっていますが、私も同じ意見です。10年以上経過した人たくさん見ましたが、もとの目袋に戻った人は見たことがありません。

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