  |
トレチノインという、ビタミンAの仲間である外用薬にて治療を行います。日本では保険の適応になっていませんが、アメリカではニキビの治療薬としては非常にポピュラーな薬です。ビタミンAという体内にもあるものを使っていくので、この薬へのアレルギーも少ないですし、ビタミンAは基本的に皮膚表皮の一番奥の細胞に働いてこれを活性化し、成長を促します。この結果、強制的に皮膚表面の代謝のサイクルがはやまり、ケミカルピールなどと同様、毛穴のつまりを防ぎニキビを治していきます。強制的に代謝を早める為に、皮膚が継続的にぽろぽろとむけたり、皮膚が少し炎症を起こして少し赤くなったり、はじめのうちは特にちょっとしみたり痛みをともなったりしますが、徐々に赤みや痛みはおさまり、皮だけが継続的にむけるようになってきます。
また、ビタミンAは、継続して(3-4週間以上)つかっていると、皮脂腺自体を抑制し、ニキビの原因となる油自体が出来にくくなってきますので、いわゆるニキビの出来にくい肌質になっていきます。ただ、あまり長く使っていると、肌がこのお薬に慣れて効果が薄れて来てしまうので、2-3ヶ月この治療を行ったら、ビタミンCローション(油の酸化を抑え、油がニキビ菌のえさになるのを防ぎます。軽度のニキビはこれだけでも改善します)や濃度のこいフルーツ酸のゲル(日常のお手入れにとりいれてケミカルピールを継続的にご自宅で行っていただくわけです。油が毛穴に詰まるのを防ぎます。)などを併用して、トレチノインを切って行きます。
しばらくは皮脂腺が抑えられていますので、この状態をなるべく他の外用薬で保っていくわけです。この期間がなるべく続くよう、ビタミン剤内服や抗菌剤外用などを併用したりもしていきます。
ただ、そうしてもまた出てきてしまう場合などには、再度このトレチノイン治療を繰り返すことになります。気が長くて大変かもしれませんが、ニキビはコントロールしていくしか方法がありません。ただ、トレチノインは表皮の色素も同時に追い出してくれるので、しみもできにくくなりますし、ニキビのあとの色素沈着もきれいになりますし、長期間使うことで真皮も少し厚くなりますので軽度の凹んだニキビ跡にも効果があり、皮膚の若返りといった効果もあります。
また、はじめの数ヶ月はお薬の使い方を覚えるのに2週間に一度の通院が必要ですが、慣れてくればお薬さえあれば基本的に自宅で自分でコントロールできるというのも強みだと思います。当院では1月平均2−3万円(はじめの一回は初診料5,000円にお薬をそろえるのにもう少しかかってしまうかもしれませんが)以内に収まるようお値段を設定しています。
その他、単なるニキビ菌が原因ではなく、カビや何かに対するアレルギー等が原因となっていると考えられる場合には(いくつか治療をトライした上でだめな場合、こういうことが多いです。)、ご相談の上、抗真菌薬の外用や内服、抗アレルギー薬の内服や外用による治療も行うことがあります。
■施術料金
| トレチノイン治療 |
21,000円〜31,500円 / 月 |
|
|